あたし、のバースデーは明日。



でも、あたしは少しお子様な彼氏に困っています。




「ジロちゃんー!」


「あー、ー。」


「ねえ、ねえ、明日!何の日か知ってる?」


「もちろんだよー。の誕生日でしょー?」


「そうっ!さっすが、あたしのジロちゃん!!」


「えへへー、あ、。今日一緒に帰れる?」


「うん!」


「じゃあー、部活終わるまで待っててねぇ。」


「はーい!」





あたしとジロちゃんは中学1年生のときから付き合い始めて、一度もケンカしたことがない。


だけど、ジロちゃんは、今どきの男の子に比べたらかなりお子様だ。


普通、付き合って何年も経つのだからキスくらい当たり前だと思う。


けど、あたしとジロちゃんは手も繋いだことがない。



あたしも、付き合い始めてからは一緒にいるだけで満足してたんだ。


でもやっぱり人間という動物は欲望ってものが出て来ちゃう。



ジロちゃんと手を繋ぎたいとか。


ジロちゃんに抱き締めてもらいたいとか。


ジロちゃんに、キス、してもらいたい…とか。



ジロちゃんを見てるとそんなことばっかり考えちゃう。




「…っ。」


「わっ、な、何!?どうかした!?」


「もー!俺の話聞いてなかったのー?」


「あ…ゴメン。何の話?」


「あ、もういーよっ。ん家着いたしっ。」




あ、ホントだ。と自分の家を見上げるあたし。



「さっきはゴメンね、ジロちゃん。」


「別にいーよ。あ、でもでもっ、明日はに俺にしかできないプレゼントをあげるから、楽しみにしててねっ!」


「ジロちゃんにしか、できないプレゼント…?」


「うんっ、明日になったらね!それじゃ、っ、また明日ー♪」


「あっ、うん。また明日ー…、」





ジロちゃんのプレゼントって何だろう…?


何だか明日は今までで最高の誕生日に、なりそうな、予感♪







翌日の魔法使い
(お子様な魔法使いからの、甘い、甘い、誕生日プレゼント)









(09.02.03 / title:エナメル)
主人公が誕生日のお話。ジロちゃんってどういうキャラだっけ…?(←)